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2024年度より英検3級以上の級がリニューアルされます

Hi, everyone! ナマケモノ先生です。
新年度まであと数カ月!進学・進級に向けて皆さん忙しくされていることかと思います。

さて、今回は英検についての大切なお知らせです。
2024年度より問題形式の一部がリニューアルされることをご存知でしょうか。
対象となる級は「3級・準2級・2級・準1級・1級」です。
こちらのブログでは主に3級、準2級と2級について触れていきます。

主な変更点としては
  ①【3・準2・2級】ライティングの出題数が1題→2題に!
  ②【2級】要約問題が新たに出題!
  ③【3・準2級】eメール問題が新たに出題!

というところです。

これに伴い3級・準2級・試験時間が延長、さらに準2級と2級は一部リーディング設問数が削減されるようです。
詳しくは以下の表をご参照ください。

リニューアルの目的や出題例などについては英検のホームページを見ていただければと思いますが、この諸変更により「英検が難化した!」と不安をあおるようなネット記事もいくつか見かけました。
それは英検が読み書きオンリーの「試験合格のための英語」→コミュニケーション能力や表現力を含む「使える英語」を問う試験へと方向転換しているからでしょう。
受験者としては、知識詰め込みのほうが試験対策しやすいですからね、、、

しかし、私はこのリニューアルをかなりポジティブに受け止めています
というより「使える英語」を身に付けてほしいと思っている英語教育界隈の人間は、だれもがこの変化を好意的に評価しているはずです。
それは、今までの英検に欠落していた実践力を問う問題、具体的にはコミュニケーションに必要な「思考力・判断力・表現力」を発揮できる問題が増えているからです。

新たに出題される要約問題とeメール問題は、いずれも実際の英語でのコミュニケーションを想定しており、内容を理解した上で自分の言葉でふさわしい回答をする力が必要となります。
これまではパターンさえ覚えてしまえばなんとなく点を稼げたライティング問題でしたが、英語の知識を増やすだけでなく国語力も必要となっているという意味では、たしかに難易度が上がっているかもしれません。
でも本当に使える英語を身に付けたいのであれば、こういった問題はできなきゃいけないですよね。

余談ですが、eメールを題材にした問題というのは近年の公立高校の入試問題でも出題傾向が高まっているようで、英検対策=公立高校入試対策につながる可能性も指摘されています。

また、従来は一次試験のスコアの1/3がライティング問題一題に左右されるという、非常にアンバランスな配点比準でしたが、今回の改定でそれが改善されることに。
仮にライティング問題でつまずいてしまったとしても、大きな失点をするリスクが減りました

ただし一つだけ懸念点を挙げるとすると、試験時間が長くなったことです。
準2級は現在の試験時間+5分だけなのであまり変わらないものの、3級が現在の50分から15分も長くなることを少し心配しています。
当スクールの英検受験者は小学生がほとんどですので、学校の授業時間が45分、当スクールのレッスンも50分で構成されているなか、果たして65分間集中し続けることができるかどうか…
小学校低学年の受験者にとっては、英検3級のハードルが上がったような気もします。

次回の記事では新出題となる問題について詳しく解説していきたいと思います。
来年度より該当級を受験予定の皆さんは必見ですよ!
それでは、See you next time 🙂