英検準2級・2級の英作文対策法 ー後編ー
投稿日:2022年5月11日
Hi everyone! ナマケモノ先生です。
英検の英作文対策、後編はいよいよ実践編です。
前回もお話しましたが、ライティングは一次試験合格のカギを握る問題となります。
現在の英検の採点方法ですと3技能(リーディング・リスニング・ライティング)全てで決められた水準以上の点を取らないと、自動的に一次試験は不合格になります。
リーディング満点、リスニング満点だったとしても、時間配分を間違えてライティングを書ききれなかった場合は不合格となってしまいます。
そこで私がおすすめするのは、ライティングを先に解いてしまうという方法です。
ぜひ過去問を解く際にそのやり方をお子さんに教えてあげてください。
前編で紹介したトレーニングを積んだら、さっそくライティングの精度を高めていきましょう。
せっかくあるアイディアを上手に文章にできなかったらもったいない!
今回は上手な英作文を書くためのステップをご紹介します。
Step ① 賛成・反対両方の理由を挙げてみよう
いろんなトピックに関して一通り自分の意見を持っているのが一番手っ取り早いです。
ただし、まずは賛成・反対のどちらの立場からも理由をたくさん書き出してみてから、書きやすい立場を選びましょう。
これは自分の本当の意見や倫理的に正しいと思う選択でないもののほうが、説得力のある論理を展開できたり、英語で書きやすかったりする可能性があるからです。
Step ② OREOに沿って文を組み立てよう
英語の小論文でよく使う構造にOREOというものがあります。
あのお菓子のオレオです、覚えやすいですね。
これはopinion(意見)、reason(理由)、example/explanation(例/説明)、opinion(意見)の頭文字を合わせたものです。
この順序で書いていけば、とても読みやすい文章になりますね。
※準2・2級の英作文では理由と例が2つ必要なので、正確にはOREREOの形になります。
Step ③ 理由はパラフレーズしよう
理由は考えた、でも英語でなんて言うのか分からない!
こういったときに使えるテクニックをパラフレーズ (paraphrase)といいます。
カンタンに言うと、単語や文章を分かりやすい別の言葉に言い換えていくことです。
例えば「学生が自分で掃除することで、学校をきれいに保とうという意識を高めることができる」という文章をそのまま訳そうとすると難しいですよね。
この文の意味を変えず、なるべく簡単に言い換えてみると「学生が自分で掃除をすると、みんな学校をきれいにしたいと思うようになる」となります。
これなら英語で書けそうですよね!
英作文のコツはとにかくシンプルに、今ある知識を使って書くことです。
行き詰ったときは必ずパラフレーズ!覚えておいてくださいね。
Step ④ 英作文の型をどんどん活用しよう
準2級・2級は’Do you think OO should ~?’(~するべきか) や ‘Do you think it is important for OO to ~?’(OOにとって~は重要だと思うか)という質問が多いです。
そこで、OREOのO (opinion) は
‘I think / I don’t think OO should ~’ と問題文をそのまま繰り返して自分の立場を明確にしましょう。
例)Q: Do you think more people will use electric cars in the future?
最初のO: I think more people will use electric cars in the future.
最後のOには念押しの言葉を付け加えてまた繰り返す。それだけです。
念押し(再主張)の言葉には
- Therefore(そのため)
- For these reasons,(こういった理由から)
- This is why~ (これが~の理由です)
などがおすすめです。
例)This is why I think more people will use electric cars in the future.
OREOのReason(理由)とExample/Explanation(例/説明)に使える表現も覚えてしまいましょう。
- Firstly, / First, : 第一に(一つ目の理由を出すとき)
- Secondly, / Second, :第二に (2つ目の理由を出すとき)
- For example, : 例えば(具体例)
Step ⑤ 内容が論理的かどうか確認しよう
練習でお子さんが書き終わったら、一緒に内容を見てみましょう。
英語の間違いなどは直す必要はないので、ちゃんと質問に答えられているか、説明や例がちゃんと理由をサポートしているかなど、論理の部分を確認してあげてください。
論理的な部分は英語で先生が説明するより、日本語で説明してあげるほうが子どもも理解しやすいです。
小学生であっても既にある英語力をしっかり使えば、合格に必要な点数は取れます。
いい点が取れないのは、たいてい英語力の問題ではなく書く内容が思いつかないからです。
こういう場合は前編で紹介した思考力のトレーニングをしっかり行って知識を積んでいきましょう。
ちなみに、当スクール在籍で英検に申し込んでいる皆さんはスクールに来た際に英作文を持ってきていただければ、こちらでライティング添削をいたします。
ご希望の場合は返却時に次のトピックをお渡しすることもできますので、お気軽にお問い合わせください。