英検対策にもつながる!自分の意見を言える子どもに育てるためには?
投稿日:2024年6月18日
Hi everyone! ナマケモノ先生です。
今日はいつもより少し子育て論的な内容ではありますが、とても重要なトピック!
自分の意見を言える、発信力の高い子に育てるためのポイントをお伝えします。
私は日本でも日本以外でも子どもたちを教えた経験がありますが、日本の子どもたちはとにかく「真面目で礼儀正しい」と同時に「自分の意見がない」ことが挙げられます。
これは私の主観ではなく、他の先生たちも皆が口をそろえて言うことです。
自己主張が強いことを良しとしない日本文化の名残だとは思いますが、国際化が進む現代では、自分の意見を持っていないことはもはや非常識とさえ捉えられてしまいます。
せっかく英語力が伸びても、自分の意見が言えないのではもったいない!
同調圧力に屈することなく自分の意見に自信を持ち、またその思いを他者に伝える力ー当スクールではこの「発信力」を伸ばすための機会を小さいうちから多く設けるようにしています。
人前で発表したり、リーディングのときや日常会話の中で子どもたちの意見を聞いて話を広げたり。
とはいえレッスン時間には限りがあります。
しかも多くの子どもたちがいる中で一人ひとりのお子さんに割けられる時間は本当にわずか…
そこで、発信力を高めるためにおうちでできることをご紹介します。
発信力の高い子どもを育てるための4ヶ条
以下の4つのポイントを意識すると、お子さんの発信力がグングンと育ちます。
① 子どもが要望を伝えていないのに、先を読んでやってあげない
お子さんが困らないようにお子さんの気持ちを先読みしたり、失敗をする前に正しい方法を教えてしまったりしていませんか?
「大切な我が子に失敗させたくない」「しっかり子育てをしたい」という思いが強いからこそ、無意識でやってしまいがちかもしれません。
こういった行動は昨今では「先回り育児」とも呼ばれ、子どもの主体性を奪いかねないとして注意喚起されています。
子どもの主体性が育たないと自分の考えを持つことはおろか、誰かの指示がないと行動できない人間になってしまいます。
また自分の行動に責任が持てず、困難に直面した時に他人に責任転嫁をしてしまうという可能性も。
出来るだけお子さんには小さな困難をたくさん経験させてあげましょう。
そしてお子さんが困っているときは、何をどうしたいのか、また手助けが必要かどうかをお子さん自身から発信できるようコミュニケーションをとってあげましょう。
こうすることで発言力だけではなく、問題解決能力や危機管理能力も伸ばすことができます。
② 指示出しをたくさんしない
「早くお風呂に入りなさい」「片付けはもうしたの?」とたくさん指示出しをするのは、子どもが自分で考えて行動する機会のみならず、モチベーションまでも奪ってしまっているかもしれません。
「宿題やりなさい」と言われて「今やるところだったのに!」とやる気をなくした経験は皆さんもあるはず。
子どもに何かをしてほしいときは、「○○の後は何するんだっけ?」「ママは○○するけど、どうする?」などと声掛けをし、自分で考えながら行動をできるよう促してみましょう。
③ オープンクエスチョンで意見を問う
普段からお子さんに意見を聞くような機会を与えていますか?
まだ子どもだし…と意見を問わないでいると、いつの間にか大きくなった時にも自分の意見を言わないことに慣れてしまっている可能性があります。
あなたはどうしたい?どう思うの?と聞いて、少しずつ意見を言葉にできるように導いてあげましょう。
小さいうちは意見を求めてもすぐには答えられないと思います。
そんなときは複数の選択肢を出してあげて、お子さん自身に決断してもらいましょう。
最初のころはなかなか決められず、つい口出ししたくなってしまうかもしれませんが、そこはぐっと我慢。
それを何度も積み重ねていくうちに、選択肢を与えられなくても自分で意見を言えるようになります。
ぜひお子さんを信じて、どんどん意見を聞いてあげてください。
④ 失敗を責めない!恐れない!
お父さんお母さんが手出し・口出しをしなくなると、子どもが失敗することもたくさんあるかと思います。
せっかくお子さんに失敗を経験させてあげても、それを責めたり叱ったりしては意味がありません。
失敗を恐れないようになるためには、結果ではなくプロセスに注目することが重要です。
例えば、テストで100点取るつもりで一生懸命勉強したのに、結果は75点…
結果だけを見ると「失敗」にも見えますが、テスト前に勉強したという頑張りは認めてあげるべきですよね。
また、次に向けて挑戦を続けるため、どうすればうまくいくかを親子一緒に試行錯誤するというプロセスも意見を形成する力を伸ばすためには大切です。
失敗は誰にとっても怖いもの。
ただし、結果ではなくその過程に焦点をあてることで学びは多くなると思います。
自分で試行錯誤した後に掴み取った成功は、お子さんにとって大きな自信になります。
人生経験豊かな大人にとっての当たり前や常識は、子どもたちにとってはまだまだ未知の世界です。
目も当てられないような失敗もするかもしれませんが、それも成長するうえで必要なステップです。
また、自分で考えて出した決断だと結果的に失敗したとしても、本人が納得しやすいという利点も。
根気強く見守り、時には意見を交わしながら様々な「失敗」を経験することで、お子さんは自分の豊かな実体験から様々な意見を持てるようになるでしょう。
良好な親子関係を築くために
子どもがおうちでたくさん話す環境を作る上で、良好な親子関係を築くことはマストです。
当たり前ですが、親と仲が悪かったら、家で口を聞こうともしなくなります。
また、何を話しても否定的で口を突っ込んでくるような人とは話したいとは思いませんよね
せっかくのおうちでの言語練習の場を失わないためにも、いい関係づくりには力を入れなければなりません。
いい関係づくりのために何ができるかな?…とお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
私がおススメする方法は、ズバリ「一緒の体験を増やす」ことです。
一緒の体験というと、お出かけや旅行などが真っ先に思い浮かぶかと思います。
もちろんそれでもいいのですが、そんなにいつもお金をかけてお出かけできるわけではありませんよね。
一緒の体験は、お金のかからないことでも全然大丈夫です!
寝る前の読み聞かせだったり、一緒にテレビを見たり、一緒にお風呂に入ったり。
毎日のルーティンの中に一緒の時間を組み込めることが理想です。
お子さんが少し大きくなったら、料理や洗濯物干しなどの家事を一緒にするのもおススメです。
同じ時間を共有し、それについて親子で会話する。これをするだけで親子の関係は大きく変化します。
ちなみに、このときの会話は日本語でもOK!
感情を言語化するというプロセスが日本語で上手にできるようになったら、少しずつ英語を織り交ぜていくと英語力もアップします。
その子のペースや性格に合わせて会話の幅やレベルを広げていきましょう。
もう一点お勧めしたいのが、親御さん自身が趣味や好きなことに没頭できる環境を作ることです。
お子さんができると、どうしても子ども中心の生活になってしまいがちです。
子どものことばかり考えてしまっていると、ついつい余計に手出し・口出しをしてしまうかもしれません。
お子さんとの程よい距離感を保つためにも、親御さんの自分の時間も確保できるといいのではないでしょうか。
今回はお子さんの主体性・発信力を伸ばすためにおうちで出来ることをご紹介しました。
普段の英語教育の内容からは少し逸れましたが、母語でできないことは当然外国語でもできません!
まずは日本語でお子さんの発信力を高められるよう、おうちで心がけてみてくださいね。
それでは、see you next time! 🙂