幼児期の聞き流しに使える音楽の選び方
投稿日:2024年12月10日
Hi everyone! ナマケモノ先生です。
ブログの方がなかなか更新できず大変申し訳ございません…
今日は保護者の方からリクエストがありましたので、「おうちで聞き流しに使える音楽の選び方」についてお話したいと思います。
幼児期の英語聞き流しに効果的な曲の特徴とは?
幼児期の英語聞き流しの音源に効果的なのは
① 昔話や絵本の読み聞かせ音源など、子ども向けの語り音源
② nursery rhymesやmother gooseとも呼ばれる、子ども向けの歌
だといわれています。
今回はその中から「歌」の方にフォーカスしていきます♪
まず、歌を選ぶうえで私が一番重要視しているのは「子どもが一緒に歌えるようになる」ことを前提に選ぶこと。
子どもが歌うことを前提にすると、
1.歌詞がシンプルであること
2.音域が子どもに合っていること(高すぎず、低すぎず)
3.子どもが真似しやすい、簡単なメロディと歌声であること
が大切になります。
この3点を全て満たした音楽を提供してくれるのがSuper Simple Songsです。
ご存知の方も多いかと思いますが、Super Simple SongsはYouTubeで多くのチャンネル登録者数を誇っており、その名の通りたくさんの子どもの歌をsuper simpleにアレンジしてくれています。
例えば、If you’re happyという曲。日本でも「幸せなら手をたたこう」という邦題で有名なあの曲です。
この曲のサビに以下のような一節があります。
If you’re happy and you know it and you really want to show it
私も子どもの頃にさんざんこの曲を聞きましたが、この部分だけはいつも歌えずにごまかしてました(笑)
ネイティブではない子どもたちにとってこの箇所はすごく複雑で歌いにくいんですよね。
それを大胆にも簡素化させたのが、Super Simple Songsのバージョンです。
上の一節をこのようにアレンジしています。
If you’re happy happy happy clap your hands, clap your hands
これだと、すでに出てきた単語の繰り返しで子どもたちもすぐに歌えますよね。
また、メロディが子どもの声域に合っていることに加え、歌い手さんの歌い方がシンプルで真似しやすいのも◎
実は、子ども向けに録音された音源であっても、一緒に歌うのには不向きな曲もたくさんあります。
声楽のような発声法で歌われている歌い手さんの声は、地声で歌う子どもたちには真似しにくいし、音程が高すぎることも多いです。その他にも、ミュージカルのように語り口調と歌が入り混じって歌われている曲は、テンポの速さやメロディのアレンジが多かったりして一緒に歌いにくいことも。意外に感じられるかもしれませんが、こういう理由から私はディズニーの曲はあまりおススメしません。
子どもウケ間違いなし!の英語の歌音源
でも、英語の歌の音源ってたくさんありすぎて、どれがいいのか分からない!
そんな皆さんに、子ども向けの英語の曲で特におすすめしたい音源をご紹介します 😀
まずは冒頭でもご紹介したSuper Simple Songs。
当園でもよく使っており、有名な英語の曲からオリジナルソングまで幅広いレパートリーを持っています。
YouTubeだけではなくSpotify、Amazon musicやApple musicなどのストリーミングサービスにも音源が公開されています。
映像もとってもかわいらしく、歌だけでなく動画としても楽しめる本当におススメのチャンネルです。
ホームページには、歌詞や曲の内容に合わせた工作のアイディアなども載っていて、かなり充実しています。
日本語版やスペイン語版の音源もあるので、興味のある方はそちらもチェックしてみてくださいね。
続いては、The Kiboomersという音楽グループです。
子ども向けの教育的な音楽をたくさん作っており、ウェブサイトによると1,000曲以上のレパートリーがあるんだとか。
なかでもParty Freeze Danceという曲は園でも大人気!ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
Super Simple Songsほどの知名度もなく、ミュージックビデオは低予算で作られている感じでイマイチなんですが(笑)
音楽のクオリティはピカイチです。ぜひ一度チェックしてみてください。
もう一つお勧めなのが、Baby Sharkでも有名なPinkfongです。
最近ではキャラクターがどんどん増え、動画のアップロード数もすさまじいため、私はついていけないのですが…
初期の頃のPinkfongの曲はシンプルでテンポもゆっくりな歌いやすい曲が多数あります。
子どもたちによる振付動画も公開されており、歌って踊れる曲もたくさんありますので、要チェック。
最後におススメしたいのが、The Wigglesと呼ばれる子ども向けバンドです。
日本でいう「おかあさんといっしょ」のような教育番組の中で歌や踊りを披露しているバンドです。
日本での知名度は低いですが、オーストラリアで最も成功したバンドと言われているほどオーストラリアでは有名で、他の英語圏の国にもワールドツアーに回るほどの世界的人気を誇っています!
全体的にポップスの要素が強い曲調で聞きやすく、遊び心溢れる歌詞で楽しいのでとてもおススメですよ 🙂
Spotifyなどのストリーミングサービスはもちろん、YouTubeの公式ページにはたくさん動画が載っています。
オーストラリアの文化について学べるエピソードも多くありますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください!
最後に…
冒頭で音源を選ぶための3要素【歌詞がシンプルであること/音域が子どもに合っていること/子どもが真似しやすい、簡単なメロディと歌声であること】を挙げましたが、ここにもう1点付け加えるとしたら「親も一緒に楽しめる音楽であること」が大事かなと思います。
聞き流しは習慣化することで初めて効果が見えてくるものであり、習慣的に聞くためには、流す親自身が聞きたい!楽しい!と思えるような音楽でないと継続できないからです。
曲調は勿論ですが、歌い手さんの歌い方や声質の好みなどは人それぞれありますよね。
Nursery Rhymesのような有名な子ども向けの曲は、いろんなアーティストにカバーされていてバリエーションが豊富ですので、自分好みのものを見つけられるといいですね^^
また、一般的に子どもに聞かせる音源というと子ども向けの音楽を選びがちですが、上の要素をクリアしていれば大人向けのポップスでもいいわけです。
(ただし、歌詞に過激な内容が含まれていたりしないか、ちゃんと確認してくださいね!笑)
王道でいうとThe BeatlesやThe Carpentersなど、最近のアーティストではTaylor SwiftやKaty Perryなどの曲はシンプルで歌いやすい曲もいくつかあり、おすすめです。
私は子どもの頃によく聞いていたQueenやBackstreet Boysなどの曲を、今でも歌詞を見ずに歌えます!(笑)
子どもの頃に歌って覚えた曲は一生忘れないものです。ぜひともお子さんと英語の歌を一緒に歌えるまでマスターしてみてくださいね。
それでは、see you next time! 🙂