効果絶大!英語語りかけ育児を成功させるためには?
投稿日:2024年5月20日
Hi everyone! 🙂 ナマケモノ先生です。
このごろ「おうち英語を頑張ってるのに、子どもが英語を話すようにならない…」というご相談を受けることがあります。
今日はそんな努力家の保護者の皆さんにぜひともお勧めしたい、英語語りかけ育児についてご紹介いたします!
近年はおうち英語に成功しているお子さんが日本全国に増えてきていることもあり、英語教室やオンライン英会話などのサービスに任せっきりでは英語が身に付かないことが広く知れ渡ってきています。
これは私たち英語教師としても喜ばしいことですが、英語かけ流しや高額教材などを使っておうち英語で上手くいっているご家庭もある中で、そうではないケースの方が圧倒的に多いのが現実かと思います。
私は最近まで出来る限り親御さんにムリをせずにおうち英語に取り組んでもらいたくて「保護者の皆さんの英語力は必要ありません」と伝えてきました。
しかし、結局のところお子さんの英語力を伸ばすのに絶大な効果を発揮しているのは、親自身が日常的に英語を使っている姿を子どもに見せること。
いわゆる「英語語りかけ育児」が一番効果的であると実感してきています。
そもそも、保護者の皆さんがお子さんの英語教育に力を入れている理由は何でしょうか?
おそらく、皆さん自身が英語に苦労したり、英語の必要性を感じているからではないかと思います。
「私は英語が喋れないから、せめてこの子には…」
その想いをお子さんに託すのではなく、ご自身でその夢を実現してみませんか?
仕事や子育てに忙しい毎日、自分の英語学習に割く時間なんてない!と思われるかもしれませんが、毎日の子育てに英語を交える「英語語りかけ育児」だったら特別な準備もいらないし、心理的ハードルも低いですよね。
何より、親が学習している姿を見せることこそが子どもたちの学習意欲を高め、子どもたちの英語習得につながります。
親も子どもも一緒に英語が上手になる、まさに一石二鳥の学習法なんです。
英語語りかけ育児に大切な4つのこと
英語語りかけ育児を始める前にまずは知ってほしい、大切なポイントが4つあります。
① 英語語りかけは「親の英語上達のため」
子どもの英語力を伸ばしたいのに?と思われるかもしれませんが、「ママが英語好きだから話す」「パパが英語上手になりたいから練習してる」というスタンスでいたほうが圧倒的に上手くいきます。
頼んでもないのに「あなたのため」と英語で話しかけられるより「ママパパのため」と聞いた方が子どもは素直に受け入れやすいです。
子どもたちは基本的に大好きなママパパの役に立ちたいと思っているので、むしろ積極的に協力してくれるようになるかもしれません。
② 完璧を求めない。テキトーでOK!
英語に自信がない方が多いかと思いますが、最初は間違いだらけで大丈夫!
文法が間違えてたって発音が違ってたって気にせずに、少しずつ修正していければ問題ありません。
間違いを気にして英語に抵抗感を感じている姿は、子どもの英語に対する姿勢にも影響しかねません。
最初から完ぺきではなく、努力して上達する姿こそ子どもに見て真似してもらいたいですよね。
ネイティブだって間違えますし、ましてや英語話者の大多数がネイティブではない時代です。
相手に伝わりやすいシンプル英語をどんどん使いまわししていきましょう。
③ 英語でのコミュニケーションを楽しもう
保護者の皆さんの世代は、学校の教科として英語に出会った方が多いと思いますので、「英語=勉強」という印象が強いと思います。
でも、本来英語ってコミュニケーションツールですよね。
現に今の学校教科としての英語は、まさにコミュニケーション力を重視した「使える英語力」を伸ばすことへと移行しています。
将来の子どもたちの英語の成績を心配している皆さんこそ、英語の読み書きや文法よりまずは英語での日常会話を積極的に取り入れるべきではないでしょうか。
英語で楽しいことをしながら、話せると嬉しい!という成功体験を積み重ねることで学習を継続していけるよう工夫しましょう。
親御さんが楽しそうにしていることには、子どもたちは必ず興味を持って真似をするようになります。
「今日はイライラしてて楽しめない!」と思ったときは、キッパリ英語語りかけをお休みして大丈夫。
また心に余裕ができたタイミングでトライすると、ストレスが軽減されますよ。
④ 英語学習は長期戦
これはもう何度もお伝えしていますが、英語は日本人にとって特に習得の難しい言語です。
毎日毎日少しずつを繰り返し、何年もかけてやっと成果が見えるものです。
焦ることなく、気長にこつこつ続けていきましょう。
絶対にやってはいけない3つのこと
今度は逆にやってはいけない3つのことをご紹介します。
① 英語を教える
まず、保護者の皆さんはお子さんにとって「親」であり、「先生」ではありません。
お子さんの間違いを指摘したり、「○○は英語で何と言うでしょう?」とテストしたりすることは絶対にやめましょう。
また、レッスンでやったことの復習をするなど明らかに「レッスン感」のあるやり取りもしない方がベターです。
お子さん自身が関心を持って話してきたのであればもちろん答えて大丈夫ですが、お子さんとの大切なコミュニケーションの時間を「レッスン時間」にしないよう心がけましょう。
② 期待しすぎる
親が期待をかけるあまりにお子さんに自分の理想を押し付けたりしていませんか。
口コミが良い!成功例多数!と聞くと、その学習法や教材が自分の子に合うかどうかも分からないのに親の期待ばかりが膨らみ、上手くいかなかったときにイライラしてしまう…
おうち英語にトライしているご家庭でよくある話です。
「こんなに頑張って話しかけているのに、何で英語で返してくれないの!」となる前に「私の英語上達のためだから」と割り切り、お子さんからの反応にはあまり期待をしないスタンスでいた方が結果的にうまくいくでしょう。
③ 強制する
お子さんが行きたくないレッスンに無理に行かせたり、気乗りしないときに英語で何かをやらせたり…
英語学習を進めるうえで強制することは一番やってはいけないことです。
勉強しなさい、○○やりなさいと人に言われると急にやる気がなくなることは、誰だって経験があるはず。
たまに耳にする「ママのために頑張って!」という言葉も、お子さんにとってはプレッシャー以外の何ものでもありません。
親御さんがお子さんの将来を思ってあれこれ口出ししたくなる気持ちは痛いほどよく分かります。
でも、よかれと思ってしていたことがかえってお子さんを英語嫌いにしてしまうかもしれません。
お子さんが人生をどう歩むかの選択権は、あくまでお子さん自身にあります。
小さいうちから自分で自分の選択をしてきた子どもは、自分の行動や考えに責任を持てるようになると言われています。
「まだ子どもだから」と侮らず、お子さんが嫌がるときにはその主張に耳を傾けてあげてください。
お子さんなりにやりたくない理由がちゃんとあるはずです。
その原因を一緒に解決していくことが、むしろ親子の絆をぐっと深めるかもしれません。
先ほども触れたように、英語学習は長期戦。長い目で見て気長にお子さんの学習を見守ってあげてください。
次回は実践編!実際に英語語りかけをどのように進めていけばいいのか、詳しくご説明します。
それでは、see you next time! 🙂