「わが子に今日からできる!世界標準の英語の学び方」を読んでみた
投稿日:2022年9月2日
Hi everyone! ナマケモノ先生です。
こちらのブログが長ーい夏休みに入っておりましたが、今月より更新再開します!
現在幼稚園のホームページのリニューアルを計画中で、そちらがなかなか忙しく2週間に1回ほどの更新になってしまうかもしれませんが、ご容赦ください 🙁
「わが子に今日からできる!世界標準の英語の学び方」を読んで
突然ですが、皆さんは白川寧々さんという方をご存知でしょうか?
「教育革命家/国外逃亡者を守護する召喚獣」というなんとも面白い肩書を持つ方で、日本の英語教育に独自の視点からメスを入れている方です。
興味のある方は以下のリンクより公式YouTubeをご覧ください。
今回は白川さんの著書「わが子に今日からできる!世界標準の英語の学び方」が非常に面白かったため、その内容と私の感想をかいつまんでご紹介させていいただきます。
英語教育の正解が分からず、漠然とした不安を持つ皆さんに読んでいただきたい、そんな一冊です。
私は仕事柄、英語教育や言語習得関連の書籍をよく読むのですが、子ども英語関連の本って「目指せアメリカの大学進学!」とか「やっぱ英語の本場はイギリスだよね!」みたいなメッセージが結構多くて、ネイティブ至上主義?みたいな思考になんとなーくもやもやを感じます。
というのも、英語圏は今や英米だけではなくヨーロッパや東南アジアにも多数存在するし、話者数で見ると非ネイティブの英語話者の方が圧倒的にネイティブの話者数より多いわけです。
参考:世界の英語人口15億|日本も急増中!英語を習得すべき8つの理由
私個人としては英語圏だけを視野に入れて英語を学ぶのはもったいないと思っているのですが、この本は進学先に非英語圏のヨーロッパを推している点や、中国の英語教育への姿勢を取り上げている点が他の教育本と異なり面白いと思いました。
以前こちらのブログでも取り上げたことがありますが、日本語はとにかく英語と言語体系が全然違うので、私たち日本人は「英語=世界共通語」というだけですでに非常に不利な立場に置かれているわけです。
それを知ってか知らずか「日本人=英語しゃべれない」というネガティブマインドが日本人には根強くあり、土俵に立つ前からあきらめムードになってしまっている人が多いですが、これは本当にもったいない!と強く思います。
日本人ほど勤勉でまじめで人に気遣いできる民族って、世界中見てもなかなかいないと思うんです。
それなのに言語の壁が理由で世界に羽ばたける日本人が少なく、しかも少子化の影響でその文化圏が年々縮小されているこの現状・・・かなり悲しいです!
これに対し、同じく英語とはかけ離れた言語を使う中国は近年、これでもかというほど国民の英語教育に力を入れています。
しかも政府主導の教育改革なので、その進みようはとても早いです。
(気づいている方も多いかもしれませんが、最近ではYouTubeなどにおける子ども向け英語コンテンツも中国系の会社が力を伸ばしてきていますよね)
日本もお隣さんに倣ってどんどん英語教育を変えていってほしいと願う一方で、英語を英語で教えられるほど上手な先生がまだまだ少ないのは大きな課題です。
詳しいことはぜひとも本の方を読んでいただければと思うのですが、私がこの本を読んで強く共感したのは
- 子ども時代に英語で失敗 = 「英語一生できない」ではない
- 一つのメソッドにとらわれず様々なやり方を試してみればいつかうまくいく
という2点です。
言語習得というものにはいろいろな道のりがあり、これだけやっておけば絶対うまくいく!という黄金のルートは実はないんです。(がっかりされた方、ごめんなさい)
だからこそいろんなものにトライして、自分に合った学習法を見つけることができたのなら、しめたものです。
また何をやってもうまくいかない!と落ち込まず、いつからだって言語を学ぶのは遅くないんだということを忘れないでくださいね。
余談ですが私は外国語を勉強するのが趣味で、社会人になってからポルトガル語の勉強を本格的に始めました。
フルタイムで仕事しながらなのでなかなか勉強に時間を割けませんが、それでも毎日スキマ時間を使って自分の好きな方法でコツコツ勉強し、1年半ほどで中級レベルくらいまでになっています。
ご自分やお子さんに合う勉強方法を模索するのには時間と辛抱が必要ですが、今後もこのブログで様々な学習法やおすすめ教材を紹介していきますので、ご参考になれば幸いです。
それでは See you soon! ^^/